■剱岳~立山  グレード1

日程: 8/24(日) - 8/26(火)

参加者:5名

感 想:
8/24 標高約730mの馬場島を定刻に出発。樹林帯の中をひたすら上り続ける。すでに日も高く非常に暑い。いつもより水分を多くとるがすぐに汗になってしまう。このコースは展望スポットが無く、標高差が200m間隔刻みの標識だけが励みになる。立山杉の巨木に感動しながら登り続けること6時間、早月小屋に到着。
8/25 3:00星空の中起床。4時までに身支度して、ヘッドランプの明かりを頼りに出発する。朝焼けを見ながら登っていく。5時くらいになるとヘッドランプは必要なく、周りは山とガスのミックス状態が続く。標高2800mを超えたころ、「虹だ」との掛け声で、振り向くと「ブロッケンだ」との声が上がる。手を振ると雲に映った影も手を振ってくれる。

<ブロッケン現象>

メンバー全員の影が見える。何とも大感激の瞬間であった。この後は岩場が続き、ストックは収納して、3点確保を中心にして登っていく。今回も「蟹のはさみ」はどこかわからずに通過してしまった。山頂まで10分のところまで来ると緩やかで広い登山道に変わる。ヘトヘトだが「あと少し」と心の中で鞭を打つ。山頂はさほど混雑していなかった。存分に写真を撮って、小休止する。すると会員のNさんが岩手グループと共に到着。

<剱岳の山頂>

来るとは聞いていたが本当に山頂で会えて大感激。再度、写真撮影を行ってから、我々は立山方向に下山を開始する。ここからは別山尾根を下る。蟹の横這いを通過後はしばらく絶壁の岩場を下る。

<蟹の横這い>

そして、前剱を登り、さらに下って一服剱を登ってから、剣山荘に向かって下る。剣山荘で昼食タイムを取り、疲れを癒す。最後は1時間半登って、この日の宿の剣御前に到着。夕食までの長い時間、談話室で他のグループと歓談し、その後、剱岳や美しい夕日を見てこの日は終了。
<剣御前小屋からの剱岳>

8/26 朝起きてみると残念ながらガスに覆われていた。ガスが晴れることを期待し、別山に向けて出発する。残念ながら別山もガスの中、真砂岳に着くころにガスはなくなり、快晴になった。別山の間から剱岳が顔を出す。室堂方面もガスが時々取れて、美しい姿を見せてくれる。富士の折立、大汝岳を通り過ぎ雄山に到着。ここで、Kさん、Sさんがお祓いを受ける。最後に富士山に向かって、万歳を行うがこの声は大きく響き渡った。その後は一ノ越を通過して室堂に向かう。途中、念願のライチョウに出会う。気が付くと先ほどまでの晴れはなくなり、立山はガスの中に隠れてしまう。室堂まで降りてきて、会山行はここで終了。そのままみくりが池温泉に向かい、3日分の汗を流す。お昼をどこで食べるか相談していると雨がぽつぽつ。慌てて室堂に向かい、12時のバスにギリギリに乗車して、立山に向かう。立山ではお昼をいただき、富山に向かう。最後のしめは「きときと寿司」で、早めの夕食を取って、無事に帰京しました。(TM)



■北ア・常念岳~大天井岳~燕岳 グレード2

日 程:2025年8月17日(日)~19日(火)

天 候:17日晴れ、18日晴れ、19日晴れ

参加者:6

感想:1日目は明科駅からタクシーで、登山口の2km手前まで行きそこからの登山開始です。登山口に着いた時には一汗かいていました。しばらくは沢沿いの道を進むため、時々涼しい風が吹き抜けます。そして、水場もたくさんあるため安心です。胸突き八丁のあたりからOさんの調子が悪くなり、歩行スピードがダウンします。このため、チームを2班に分けて進みます。先行組は計画通り15時に小屋に着きましたが、2班は頻繁に休憩を取りながらの歩行で、小屋に着いたのは17時を過ぎていました。2日目はまずは常念岳のピストンです。昨日体調不良のOさんは小屋で休んでいます。山頂までは約400m登りっぱなしです。1時間半ほどかけて山頂に到着です。


この日のお天気は快晴のため、360度どこを見ても有名な山を見ることができます。

近くの槍・穂高に限らず、富士山を始め、八が岳連峰、南アルプス、北アルプスの山々が良く見えます。たっぷり写真を撮り小屋に戻ります。ここからは稜線を縦走します。Oさんも加わり、まずは大天井岳に向かいます。最初の横通岳が厳しかったが、その後は緩やかなアップダウンの道で周りに広がる絶景を見ながら楽しいときが流れます。東大天井岳まで来るとあと一登りで大天井岳です。(写真はまもなく大天井岳)

大天荘に荷物をデポして、山頂アタックです。15分ほどで山頂に着きます。ここからも360度丸見えの景色です。

絶景を楽しんだ後は大天荘に戻り、お昼をいただいて、燕山荘に向かいます。ここから先はアップダウンを繰り返し、最後に登りきると燕山荘です。燕山荘でしっかりこの日の疲れを取ります。(写真は朝日を浴びた燕岳)

この日もほぼ快晴で、燕岳の奇岩やコマクサを楽しみながらあっという間に山頂に着きました。狭い山頂ですが、ちょうど登山者も少なく、たくさん写真を撮って、小屋に戻ります。

その後は合戦尾根を下り、まずは合戦小屋でスイカをいただきます。今回は平日にもかかわらず、登りも下りも多くの登山者でにぎわっています。所々の難所では渋滞が発生し、予想以上に時間がかかってしまいました。それでも12時前には中房温泉に到着し、まずは温泉で汗を流してから、お昼をいただき、バスで穂高駅に向かい、山行を終了しました。(TM

 

■南ア・聖が岳~上河内岳~茶臼岳  グレード2+

 2025/8/3~6

参加者:5名

感想:

1日目は椹島ロッジまでの移動です。紳静岡インターから一般道を72km走り、畑薙第一ダムでバスに乗り換え、さらに1時間かかる静岡県の最北端にあります。2日目は聖岳登山口までバスで移動して、登山開始です。樹林帯の中を登りますが、トラバースの道は荒れていてワイルドな道が続きます。途中渡る吊り橋はしっかり整備されていて安心です。瀧見台まで来ると初めての景色です。目を上に向けると聖岳と奥聖岳が見えています。ここでお昼をいただき、その先の緩やかな沢沿いの道を進むと聖平小屋に到着します。3日目はいよいよ聖岳に登ります。再び小屋に戻ってくるため、最小限の荷物で出発します。天気予報では晴れでしたが、真っ白のガスの中を進みます。景色は何も見えないまま小聖岳に到着すると強風のためここで撤退者とすれ違います。その後も数名すれ違うが強風だけど何とか山頂まで行けた。との意見もあり、先に進みます。思えばこのところ強風の登山が多く、この日の聖岳はまだまだ耐えられそうな状況です。何も見えない状態で山頂に到着。集合写真を撮りましたが、レンズに着いた水滴と濃いガスのため、顔がほとんどわかりません。


強風の山頂を後に一旦小屋に戻ります。荷物を整理して、茶臼岳に向けて出発します。小さな山を二つ超えて上河内岳の肩に到着。ここでも荷物を置いて山頂に立ち寄ります。上河内岳の山頂も強風とガスで景色は全く見えません。ここからの景色が見たかった。縦走を再開し、南アルプスらしい道を進み、茶臼小屋下降点まで来て、時間があるため今日のうちに茶臼岳へのアタックを行うことにしました。茶臼岳はやはり強風とガスの中、戻ってくる途中で一瞬ガスが無くなり、周りの山々が見えて大感激。その後、茶臼小屋で受付を済ませて、休憩しているとガスがなくなり、富士山が顔を出しました。明日天気が良ければ再度、茶臼岳を目指すことも考えながらこの日を終えました。4日目は雨の音で目が覚めましたが、外は土砂降りです。茶臼岳の再アタックはあきらめて、下山の開始です。幸い出発のころには雨は上がり、ガスの中を下って行きます。3時間ほど下り、ウソッコ沢小屋まで来るともう少しです。しばらく沢沿いの道を進んでいると、登りが待っていました。100m近く登りヤレヤレ峠に着きます。本当にやれやれです。登った分を下って畑薙大吊橋に着きます。182mのつり橋は反対側が見えないくらいです。記念写真を撮って渡り始めます。

恐る恐る進むと、思ったほど揺れは無く素晴らしい景色が見えて来ます。大感激の吊り橋を渡り終えると残り3kmは炎天下の舗装路を歩きます。畑薙ダムの上から山を見ると山頂部には雲がかかっています。

下界との差を感じながらダムを下り、無事に駐車場に到着し、近くの白樺荘でお風呂に入ってから帰京しました。(TM

■黒部五郎岳と薬師岳 グレード1

 2025/8/3~5

参加者:6名

感想:初日は折立から太郎平小屋まで登るだけなので楽勝だと思っていたがとにかく想像以上に暑く最初の15分でみんな滝汗になる。私が先頭を歩いていたけどSさんに交代しSさんペースで歩く。ゆっくりでも確実に高度を上げていく。

途中熊の糞もありびびる。へとへとになりながらも予定通り太郎平小屋に到着。

二日目は4時に小屋を出発し暗い中登り始める。すぐに空が白み始め朝焼けが美しい。曇りがちで山頂からの景色は期待できないかと思いながらも歩を進め黒部五郎の肩に着くと景色が広がってきてテンション上がる。山頂からは明日登る雄大な薬師岳も望めみんなで写真タイム。

帰路は雲の平方面など展望を楽しみながら歩き小屋に到着。

三日目は予報では午前中曇りだけど小屋を出る時は霧雨。レインウェア上下を来てテンション低めで薬師岳へ向かう。キャンプ場を過ぎてからは岩場が続き滑らないように慎重に歩く。薬師岳山荘で少し補給をしレインパンツを履くか迷ったがKさんと私は履かずに出発。登っていくと雨が強くなってきてそのまま歩き足はずぶ濡れになるけどそこまで寒くはない。避難小屋跡の辺りから強風で雨も強くなるものの慎重に歩きなんとか薬師岳山頂に到着。慌ただしく写真を撮ってすぐ下り始める。下る途中からは雨も止み太郎平小屋に到着。

休憩をして折立へ下っていく。三日間の疲れもありこれが長く中々あられちゃんに会えない。あられちゃんを過ぎてやっと折立に到着。お疲れ様でした。

三日間合計
行動時間26:24、距離38.1km、登り3127m、下り3126m
三日間毎日タフなコースだったけど思い出に残る良い山行だった。薬師岳が雨と強風の中だったから晴れているときにまた来て今度は頂上から黒部五郎岳を眺めたい。(KT)